相反する2つを同時に

パンナコッタというデザートがありますよね。わからない人の為に説明しますと、「パンナ」は生クリーム、「コッタ」は煮るという意味で、生クリーム砂糖を入れて鍋で沸かして作るデザート。これはゼラチンで固めます。
このデザート、美味しさの秘訣は「口どけ」にあります。ゼラチンを入れるという事は固めたい、でも、入れすぎると固くなりすぎて口どけが悪くなります。固めたいのに固めたくないところが「ちょうど良い」ところ。

お肉の焼き加減もこれと一緒。焼き過ぎると固くなるし、焼けて無いのは生ですよね。しかも、焼けてればいいという訳では無く、美味しく焼けてないといけません。その為に、オーブンに入れてお肉に火が入り過ぎる前に出して、縮む前に休ませて肉汁が逃げないように、これを何度も繰り返してゆっくり焼きます。そうすると、焼き過ぎでもない、生でもない、美味しく焼けたお肉が出来ます。

商売も一緒だと思うのです。お店は儲けたいし、損したくない。お客様も得したいし、損したくない。「ちょうど良い」ところが必ずあります。片方だけ我慢する関係は長続きしませんよね、会社の経営者と従業員だったり、夫婦でも。ですから、お店もお客様も双方が納得できて、さらにお互いが幸せだと思うところを見つけなければいけませんね。